メインの写真-心霊スポット

入ってはいけない場所

サブの写真-心霊写真  中国地方のとある街に、昔から絶対に入ってはならない、と言われている場所があります。かつては、誤って人が入ってしまうことがないように、厳重にガードされていたそうですが、現在では公園の一部となり、誰でも入れるようになっています。 それでも、地元では昔から、その地に入ると不幸に見舞われる、という言い伝えが残されていましたので、わざわざ入ろうとする人はいません。

こういった場所も、近年では心霊スポットとして知られるようになってきましたので、わざわざその場所に遠方からやってきて足を踏み入れるという人も少なくありません。 筆者も、ふとしたきっかけからそんな入ってはいけない場所へ足を踏み入れてしまいました。

偶然取材で近くに立ち寄って

 その街は中国地方の主要都市の一つですので、筆者も取材などで足を運ぶ機会がありました。その日は心霊とはまるで関係ない取材で、その街を訪れていました。

いわゆるグルメ系の取材で、その街の人気レストランなどを取材する、といったものだったのですが、予想以上にスムーズに取材が終わり、かなり時間が余ってしまいました。そこで、せっかくだから何か面白いスポットがあればチェックしておこうと思い、最後に取材したレストランの店主にそれとなく訪ねてみました。

そこで、聞いたのが決して入ってはならないと言われる場所についてでした。その店主は単なる古い言い伝えです、と笑いながらも自身は足を踏み入れたことがないとのことでした。 そのレストランから徒歩でも行ける距離の場所でしたので、さっそく行ってみることにしました。

あまりにも無防備な「入ってはいけな場所」

 昔から言い伝えられているほどの場所ですので、囲いなどが多少はあるのでは?と思っていたのですが、いざ目の前まで来てみると、まったく無防備な状態でした。

その場所のある公園はとても広く、明るい場所で平日の午後でしたがたくさんの人が想い想いの時間を過ごしていました。まるで不吉な雰囲気はありません。 しかし、その「入ってはいけない場所」の周辺には確かに誰もいませんでした。不自然なほどに、その場所だけがぽっかりと空洞になっていたのです。

やはり、この周辺で暮らしている人の間では有名な言い伝えなのでしょう。途端に、怖くなってしまいました。 その一方で、そこに足を踏み入れたらどうなってしまうのかを知りたい、という好奇心もあります。また、単なる言い伝えだろう、とバカにしている部分も多少ありました。

そこで、私は思い切ってそこに足を踏み入れようとしました。すると、突然すごい力で腕を引っ張られたのです。驚いて振り向くと、真っ赤な顔をして老人が立っていました。 「そこ入ってどうするつもりなんだ?」 老人は強い力で私の腕を掴んで離してくれません。 「興味本位で来る者がたまにあるが、本当に命にかかわるんだ。だから、ここのことは忘れて帰りなさい。どこから来たか知らんが、死にたくないのなら、帰りなさい。」

死にたくないのなら、という言葉にゾクっとしました。老人は決してふざけて言っているわけではなさそうです。 結局、そのまま引き返してしまいました。

もし、あの時老人に止められなかったら、どうなっていたのでしょう?